演奏の説明

オープニング

オープニングでは西スマトラ島にあるパンタイ・アイルというマリン・クンダンの故郷での生活を表現するダンスを披露します.この地域の人々は恵まれていないが,農業,釣り,商売などを行って共同的に生活しています.生活は難しいですが,人々は元気にささやかな生活を送っています.このダンスでは耕作している人たち,遊んでいる子供たち,笛を吹いている男の子,踊っている女の子が日ごろの生活を表現しています.

ケチャピスリン

ケチャピ・スリンは西ジャワにあるスンダの音楽です.ケチャピ・スリンはハイピッチのケチャピリンチックと低いピッチのケチャピインヅンの二つのケチャピと竹笛という楽器を使って演奏されます.

ランパックケンダン

ケンダンは西ジャワにあるガメランという音楽でよく使われる両面の太鼓です.ランパック・ケンダンはケンダンをグループで叩く姿を芸術的に見せるパフォーマンスです.ランパックは西ジャワにいるスンダ族のスンダ語で「グループ」を意味しています.ランパック・ケンダンは太鼓のリズムと演奏者の幸せそうな姿で観客を楽しませます.

イビン・ペンチャ

イビン・ペンチャはプンチャック・シラットの一種です.プンチャック・シラットは行動の芸術的感覚に焦点を当てたインドネシアの伝統的な武術です.「イビン」は「ダンス」,「ペンカ」はプンチャック・シラット「巧みに戦う」の一部を意味します.プンチャック・シラットは広くマレーの文化で知られていますが,イビン・ペンチャは主に西ジャワに由来するといわれています.スンダ族(西ジャワの民族)の伝統的なトランペットと打楽器を伴っているからです.イビン・ペンチャは自然との調和を大切にしているプンチャック・シラットの技術と,テラス,湖,山岳地帯が豊富な西ジャワ州の地理的条件に適合した芸術舞踊の形で表現したものです.

アンクルン

アンクルンは西ジャワに起源を持つ楽器だといわれています.中を削ってオクターブに調律した2本の竹筒とそれをつなぐ竹枠からなり,ゆすって竹筒と竹筒をぶつけて音を出します.音程は竹の長さ・太さによって異なり,ハンドベルのように何人かで分担してメロディーを形成します.アンクルンは,東南アジア中で有名ですが,元々はインドネシアの伝統的な楽器であり,何世紀にもわたってスンダ民族で演奏されているものです.

ケンチャック・ダンス

ケンチャック・ダンスは東ジャワのコンテンポラリー・ダンスです.このダンスはお姫様の美しさや幸せなどを表現します.このダンスの動きは様々な地域の伝統的な踊りを組み合わせ,より早いリズムで披露されます.ダンサーの衣装も特徴的であり,ダンサーは美しくて小さなビーズが飾られた王冠と前掛けを着ています.また,植物や動物の自然の模様か書かれているマデュラのバティックをスカートとしてはきます.

ランダイ

ランダイは西スマトラのミナンカバウ族のグループダンスです.このダンスは輪になって,ゆっくり歩きながら,ダンス,音楽,演劇,武道を用いて物語を表現します.ランダイは日常生活や社会における現象などをストーリにして演奏します.ランダイは観客を楽しませるだけではなく,メッセージを送るためにも演奏されます.ランダイのダンサーはジャナンというリーダーの動きに従っています.

サマン・ダンス

サマン・ダンスはスマトラの北部にあるアチェ地域で最も人気のあるダンスで,「千の手」という名で海外においてよく知られるようになったダンスです.アチェのガヨ高原中央のアラス族に起源を持っており,通常は,預言者ムハンマドの誕生日を祝うときや他の重要な行事のときに披露されます.このダンスは元気いっぱいでダイナミックなものです.そして,このダンスをパフォームするには,ダンサー同士が息を合わせることがとても大切です.そこで,手や胸を叩く音や床を打つといった激しい動き,音でダンスのリズムを形成します.アチェ語のアクセントでダンスのナレーションを読む人もいます.ダンサーが強烈な動きをしないと,リズムの音が聞こえなくなり,全体のリズムが崩れ,呼吸の不一致から仲間に怪我をさせてしまう恐れがあります.しかしながら,ダイナミックですばらしい動きの連携プレイがこの踊りの魅力でもあります.